« 2015睦月「駆けっ句365日生き急ぎ」 烏有 | トップページ | 「多死時代」を生きる。 »

2015年12月16日 (水)

認知症を知る~その「もの忘れ」は認知症の前兆か?

会報「希望」投稿 田中七四郎201512/14

201511月の例会報告

-患者、家族が医療者と普段着でがんを語る-

 

日時:20151121日(土)14:0015:30

場所:北九州市小倉北区木町2-12-34  

会場:西安寺

演題:知っていますか?認知症を知る~その「もの忘れ」は認知症の前兆か?

講師:国家公務員共済組合連合会新小倉病院 脳神経外科部長 吉開俊一さん(北九州市小倉北区金田1-3-1 tel 093-571-1031)

主催:「北九州・行橋がんを語る会」

 

 会場の西安寺さんには10名超の方が参加された。フリーペーパー「リビング北九州」などをご覧になって初めて参加された方もおられた。今回認知症についての演題を希望したところ新小倉病院の地域医療連携室より快諾あり開催の運びとなった。講師は脳神経外科部長吉開俊一さん、ご専門は救急医療に携わる脳神経外科医師とのこと、本年5月移植医療に関する臓器提供側の医療事情についての啓発書籍を自費出版されている。(下記参考文献参照)。今回はいわゆる認知症全般についてプロジェクターを使って丁寧にお話していただいた。高齢社会において今後益々増大していくといわれている認知症について詳しい定義や正しい理解がより一層深まった。

1.内容備忘:

・認知症と物忘れは違う。

・専門医師は患者さんの表情、視線、しぐさ、服装、対話内容、・・・などの観察を通して診断の助けとする。

・いまご本人が生活に支障が生じて困っていないかいるか、段階的には、前触れなのか、治癒できないか、徐々に手に負えなくなってきている段階なのか、採血、CT,MRIなど数値検査とあわせて総合的に診断する。

・認知症の原因はさまざまである。大勢の患者さんを診てきたがアルツハイマー病が原因は稀だった、むしろアルツハイマー型老年期認知症や脳血管障害性認知症(血流不全)の方が多数であった。

2.QA

・引越しなどの環境変化、連れ合いの死など非日常の刺激が影響する場合がある。

・人生波風ある、日々ストレスないことはない、早く寝ることにしくはなしときあり。

・躁鬱など不安→まず内科の医師に診てもらう→相談してアドバイス、支援、サポート

をもらう、皺や白髪は病気ではない→老化と病気は違う。

・家族に認知症の方を抱えているパートナー(連れ合いなど)、家族などの心構え→常日頃から仲よく、円満に暮らしておくことを心掛ける、そのときになって対応を考えたのでは遅きに失する。

3.所感

・講師のQA(受け応え)は専門知識による裏づけも明確で十分納得いくものであった。

・欲を言えば参加者、講師お互いがもっと患者家族の率直な不安、素朴な疑問などについてフランクに本音を語り合えば更に踏み込んだ刺激的な意見交換の場となったのではないか、どちらにしても普通の人が賢い患者家族になるためにはがんを語るときのみならず認知症を語るときについてもセカンドオピニオン、サードオピニオンの重要性について痛感させられた。さいごに今例会に貴重な時間を割いていただいた講師の吉開俊一さん、地域医療連携室の井之上智行さん大変ありがとうございました。

参考文献:「移植医療臓器提供の真実」、吉開俊一著、文芸社\2015/5\1,400

 

  死にざまや生きざまなりきと終ひ支度かな

  年備へ俳諧老人そぞろにさるく 烏有

                            (文責 会員田中七四郎)

以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

|

« 2015睦月「駆けっ句365日生き急ぎ」 烏有 | トップページ | 「多死時代」を生きる。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104187/62882130

この記事へのトラックバック一覧です: 認知症を知る~その「もの忘れ」は認知症の前兆か?:

« 2015睦月「駆けっ句365日生き急ぎ」 烏有 | トップページ | 「多死時代」を生きる。 »