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2014年6月24日 (火)

あとがき20140615

☆事 務 報 告

 

◇621日(土)事務局西安寺にて世話人会開催。会報「希望」第288号製本発送。

◇会報への投稿や製本のお手伝い等をして下さる方は、事務局までご一報

ください。

 

 

あなたらしく生きる

     

 

 

 

✤✤ あ と が き ✤✤

 

6月も半ばを過ぎました。梅雨入りは早かったのですが、今のところ大した雨は降っていません。明日あたりから雨模様とか。地域によっては大雨に見舞われている処もあるようです。どうかお気を付け下さい。

 早速、先月の続きに入ります。天正19(1591)年2月28日に利休は切腹をするのですが、その3日前、25日にしたためたとされる遺偈と和歌が残されていたようです。しかも直筆ではなく、これは千家三代目・宗旦の写しです。

「人世七十 力囲希咄 吾這宝剣 祖佛共殺」(じんせいしちじゅう りきいきとつ わがこのほうけん そぶつともにころす)

「提る 我が得具足の 一太刀 今此時ぞ 天に抛つ」(ひっさぐる わがえぐそくの ひとつたち いまこのときぞ てんになげうつ)

 いずれの辞世句も、信長、秀吉の茶頭としての利休の矜持(プライド)がうかがわれる厳しいものですが、内容的には似たようなものでしょう。「力囲希咄」は「エイッ」という掛け声のことです。「吾這宝剣」「我が得具足の 一太刀」における「吾」「我が」は、ともに我執(エゴ)にまみれた日常の「われ」ではなく、秀吉のみならず禅の師友・古渓宗陳やさらに神・仏の支えをも断ち切ったたった一人の「われ」です。ここには秀吉に対する「私怨」などはいささかもなく、「紅梅一枝と大鉢」や「朝顔の茶会」、さらには「塵穴の花入」や「からの花入」などのエピソードにおいて、利休のとった態度と共有できるものです。「祖佛共殺」とか「天に抛つ」とか実に激しい言葉ですが、利休の「自我(エゴ)」が絶対的に否定されたいわゆる「空の場」に立っての「無我の我」としての遺言ですから、利休の真実の言葉だと言えましょう。これもまた、秀吉に対しては「目を覚ませ」ということになるのでしょう。

 ところで、「情の人」としての利休を知るには、直弟子の一人である芝山監物(しばやまけんもつ 生没年不詳)に宛てた書状が一番でしょう。利休が堺に蟄居(ちっきょ)させられたと聞き、見舞いの和歌を添えて使者を寄越した監物への返歌には、「御詠に又ひとしお涙ばかりに候、返し  思ひやれ 都をいでて 今夜しも 淀のわたりの 月の舟路を」と、都に思いを残しながら、月夜の晩に淀川を下って堺に赴く悲しい心境を、誰はばかることなく吐露しています。この直筆書状には、晩年の「枯れた利休」像は思い浮かばないわけで、山本さんの「情熱の人」という想像もできなくはないが、それはあくまで一面的な見方でしょう。利休の一見矛盾した生き方をあやまたず捉えるには、やはり利休自らがどこに立ち位置を定めて生きていたかをまずは尋ねることが先でしょう。それは権力者・秀吉に仕える野心家としての利休ではなくて、半僧半俗の生涯を貫いた茶人として見るのが穏当な見方ではないでしょうか。すなわち、自らの美意識の高さをひけらかしたり、「美の殉教者」とか「茶聖」という言葉では括れないものでしょう。言い換えれば、他者の追随を許さない美意識の持ち主(目利き)という前提に立って利休を見てゆくと、自分の美学に殉じたナルシスト利休。あるいは、伝統的な美意識に果敢に挑戦した美の改革者利休といった像が浮かび上がりますが、利休の真実がどこまで反映されているのでしょう。以下、次号。               6月16日(T)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

北九州がんを語る会

 

 

 

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