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2013年3月に作成された記事

2013年3月22日 (金)

ポポン まど みちお

ポ ポ ン

(まど・みちお少年詩集「つけもののおもし」p.113115,小海永二編,ポプラ社文庫より)

              まど みちお

タンポポは いつも

ポポン… と咲いているように見える

人間などが 生まれるまえの

ずうっと 大昔から

ほんとは ついこの間

地球のこのへんに すむ人たちが

タンポポと 名づけてからのことなのに

もしも その人たちが

タンケロと 名づけたのだったら

たぶん いまごろ

ケロン… と咲いていたろうに

また もしも

タンボヤと 名づけたのだったら

ボヤッ… と咲いていたろうに

タンポポが ポポン… と咲いている

おや あそこの田んぼの あぜでは

あんなに ポポン ポポン…と

わたげの花火うちあげて よんでいる

 -みんな おいでえ!

  タニシの うちに

あかちゃんが うまれたよう!

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2013年3月20日 (水)

あとがき(2013/3/15)

✤✤ あ と が き ✤✤

 庭の啓翁桜(けいおうざくら)がいま満開です。彼岸桜に似て花びらが小ぶりですが、びっしりと咲き誇っています。啓翁とは珍しい名前ですが、昭和五年に久留米市に在住の良永啓太郎さんという方が品種改良をして生まれた桜だそうで、その名前にあやかってつけられたということです。

 今年の春は昨年に比べて比較的暖かいようです。ソメイヨシノも早い所では春分の日ごろには咲き出すかもしれません。東日本大震災が起って丸二年が過ぎました。あの時、東北地方は小雪が舞っていました。桜の開花が待ち遠しかったように思われます。依然として行方不明者の遺体捜索が続けられているようですが、遺族にとっては死者にたいして切実な思いがこめられているのでしょうか。ある会社の経営者でありながら経営は部下に任せて、ボランティアで海に潜り遺体捜索を続けている人がテレビで紹介されていました。本人には全く気負いがなく黙々と海に潜っている姿を見て、この人を突き動かしているのは一体何なのだろうかと思われたことでした。傍観的に見れば、被災者の復興支援に尽力した方が良さそうなのにそうはしない。一方では、「葬送の自由を進める会」というのがあって、海(自然)に散骨することを目的とした会もあるのにそうはしない。この人には、生者や死者や物や海(自然)に対する格別な思いがあるのではないかと思われたことでした。

 ところで、大震災を契機として「人間も自然の一部である」ということが、これまでの人間中心的な生き方への反省をこめて語られ出したように思われます。自然と人間という二項対立から、自然の顔を立てているように見えます。しかし本心からそう思っているのかどうか、それは分かりません。自己の主体的意識は温存したまま、一時的に自己反省しているだけかもしれません。人間と自然との関係は、人間にとって、人間の思惑を超えて「恵みと審き」「融和と拒絶」が同居した厳しい関係にあるのだという自覚(直覚)にまで本当に届いているのかどうか。言い換えるなら、慈母のような母なる海は、同時に人間を苦しみのどん底に突き落とす怒れる海であるということ。合理性を追求する近代的知性にとって自然(空、海、地)は、不透明で非合理性そのものとしてあるということも忘れてはならないでしょう。しかも、自然を抜きにして人間の未来像は描けないということも確かなことです。

 このような中で、自然そのものとの対話が成り立った麗しい言葉がありますので紹介します。山中伸弥さんのノーベル医学生理学賞受賞記念講演のひとこま。「自然そのものが師であり、時に予想しなかったことを教えてくれた」。これは、研究の過程で推論したことが全く外れた際の感想の言葉です。科学者としてのあるべき道を示唆しているように思われます。

                                                                                313日(T

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駆けっ句365日生き急ぎ(2013/弥生の巻)

「駆けっ句365日生き急ぎ」

烏有

烏有(ウユウ)

本名:田中七四郎(タナカシチシロウ)

1943年(昭和18年):10月、

東京都渋谷区

1968年(昭和43年): 4月、 富士通株式会社入社、システムエンジニア職従事

1993年(平成 5年): 1月、 駆けっ句スタート   8月、 胃がん手術

2000年(平成12年):12月、 富士通株式会社役職離任により退社

コーポレイトソフトウェア株式会社入社

2002年(平成14年): 7月、コーポレイトソフトウェア株式会社退社

2013年弥生ノ巻

弥生某日3月や芝生刈り込み草香る

弥生某日・アイディアの枯渇するころ日脚伸ぶ

弥生某日・拙速を勇み足して春の酔ひ

弥生某日・てんでんこに古稀まではと啓蟄

弥生某日・残り雪春の朝には雨となり

弥生某日・いつか行くつひの住処やがんの家

弥生某日・息を接ぐ出湯へ春の小雨かな

弥生某日・さきがけて大地潤ほす菜種梅雨

弥生某日・春一番兆しの一陣み空から

弥生某日・湯の花やとこや談義の勇ましく

弥生某日・菜種つゆ小雨に打たす露天かな

弥生某日・たんぽぽ(蒲公英)や等身大の足るを知る

弥生某日・みどりなす小雨にはなやぐあぢさいの芽

弥生某日・湯治場で軒遊びして春は暮れ

弥生某日・ふぐちりや孝行子のなさけかな

弥生某日・たゆたふやてふか吾レにかゆめうつつ

弥生某日wifiでるんるんるんと春の宵

弥生某日・までいなるもてなしこころや春の風

弥生某日・ノマドしてさくさくさくと草を喰む

弥生某日・よく見ればおたまへ孵るいのちかな

弥生某日・彼岸入り水仙の花の遅れ咲く

弥生某日・出湯して一点豪華な缶一杯

弥生某日・失せものと予定調和す春日かな

弥生某日・油断して足るを知りたる日永かな

弥生某日・見残しのさくらひとり観つぼみかな

弥生某日・せせらぎの調べや春をかなでけり

弥生某日・雨上がり沈丁花の香やきつし

弥生某日・雨上がりしだれ梅のしずくの光る

弥生某日・水温む101ちゃんの湧くがごとし

弥生某日・雨やどり瀬板の森の春浅し

弥生某日・地啼きよりさへずりへ変はる森の相

弥生某日・冴へかへる紅より赤しあおきの実(つづく)

http://homepage1.nifty.com/tanakas/uyuu.htm.

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