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2011年3月10日 (木)

あとがき(2011/2/16)

        事 務 報 告

122日(土)事務局・西安寺にて世話人会開催。会報「希望」第247号製本発送。

□先月号に同封させていただきました西南女学院大学、看護学科のインタビュー依頼往復はがきの〆切りは2月末日までです。よろしくお願い致します。

あなたらしく生きる

  あ と が き  

二月も半ばを過ぎ、庭の紅梅・白梅も今が満開です。しだれ梅はまだ蕾が固く見ごろは月末になるでしょうか。三月の20周年記念大会へ向け準備は着々と進んでいます。多くの方々のご参加を待ち望んでいます。会員以外の自由参加も受け付けますのでお誘い合わせの上お出かけ下さい。

さて先月、河井寛次郎の言葉を掲げましたが、平易な言葉の割に内容は難しいのではないかと思われますので注釈を試みたいと思います。

普通の常識からすれば、仕事する自分(主体)がまずあって仕事というものは成り立っているはずです。自分(主)と仕事(客)は別々のものである。あらかじめ「する自分」があればこそ「される仕事」がなされるはずです。あくまでも自分が主であり仕事は従である。自分と仕事との関係は「自分が見付けた仕事」「自分がさがしている仕事」ということに尽くされるはずです。しかしここでは、「仕事が見付けた自分」「自分をさがしている仕事」というふうに主客が逆転して使われています。これはあたかも、「生」(現在)の行末(未来)に「死」をみる「生が死になる」という常識的な見方からすれば、「死が生になる」と言っているようなもので、特殊な霊能者か幽霊にしか分からないということになるでしょう。あるいは、歴史的にイエスの復活の出来事があるではないかという意見をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。しかしイエスは十字架上での「死の歯形」をつけたまま復活しているのですから、死んだ事実はいささかも曖昧にされておりません。「死が生になる」(死からの復活)とは到底言えません。復活後のイエスの昇天まで記述した福音書記者の眼にはいささかの曇りもありません。歴史学者や科学者よりも人間イエスを見る眼は深く精確です。

それはともかく、「仕事」に戻りましょう。寛次郎は「仕事が仕事している仕事」というふうに言いました。これは主もなく客もない「仕事ぎり」ということです。「自分」はかくれてどこにもいない。「仕事」と「自分」の間に全く隙間がなく両者は一つであると言わざるを得ません。ですから、「仕事が仕事している仕事」という言葉の裏側には「自分が自分している自分」という「自分ぎり」(唯我独尊)がかくされていることになります。そこで「新しい自分が見たいのだ─仕事する」という言葉の意味が了解されてくるのです。それは時々刻々と新しい姿を現わす「今の今、ここのここ」(絶対現在、絶対的此岸)であり、いわゆる「空の場」「絶対無の場所」です。「自分でない自分」(新しい自分・本当の自分・唯我独尊)、「無我の我」の働く場所です。あくまでも此の世界の開けにおいてです。それは、造形家(陶工)河井寛次郎においてのみ起っていると同時に私や私たちにも共有されているのです。

それはまた、私たち(私)の「生と死」の問題に焦点を移すなら、「生死不一」「生死不二」であるということも実はここで言われなくてはならないのです。ただ漠然と生と死は区別され、しかも生と死は一枚の紙の裏表であるとは言われないのです。私たち(私)の生命(生死)の根底には不生不滅の「いのち」が一方的に直接しているからです。信仰のあるなしには関係ありません。私たちの我見がはいる余地は全くありません。よく「私には信仰がありませんから」と誇らしげに語る人を見かけますが、それは「私には信仰があります」と言っている人の裏返しの行為を言っているにすぎません。自分の自我意識を意識的にか無意識的にか、神(仏)の座に据えているのです。自分がどういう場所におかれているか、そのことに気が付けばおのずから自分の傲慢さが見えてくるでしょう。「生かされて生きる」ということもそこで言われなくてはなりません。同様に「死なされて死ぬ」ということもそこで成り立っています。「生といえば生ぎり」で無限の課題を背負って生きていかなければならず、「死といえば死ぎり」で死に随順していくのみです。

河井寛次郎の「仕事が仕事する仕事」という不思議な言葉に触発されて、「生と死」の問題にまで及びました。来る3月12日の20周年記念フォーラムでお待ちしています。

2月16日 (T)

北九州がんを語る会

事務局 〒803-0851 北九州市小倉北区木町2-12-34

西安寺 玉水秀孝()TEL093561-5320

HPアドレス

http://ctnk7460.cocolog-nifty.com/nozomi/

(会費振込先)口座番号01760-1-83497

加入者名 北九州がんを語る会

郵送の場合は、玉水へ

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