1000人の集いに参加して
1000人の集いに参加して
平成22年9月12日
吉武 昌子
好天気に恵まれた9月11日、患者とドナー1000人の集いに参加するために福島県
裏磐梯に向かいました。
福島も天候が良く会場のリゾートホテルには、参加者が続々と詰め掛けていました。
ウェルカムコンサートで幕を開けメインの集いでは、サプライズが盛り沢山でした。
ドナー60名、患者さん50名、患者家族・ボランティア団体など総勢270名弱の参加となりました。集いのテーブルでは各県のドナー・患者さんとテーブルにつき、全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷 貴子さんの司会で2回の骨髄提供をしたドナーさん5名の紹介、2度の骨髄移植をした患者さん2名の紹介を受けました。
2度の骨髄移植を受けた患者さんの体験談は、家族さんの支えも含め大変な苦労と病気との奮闘記を聞き涙。でもその元気そうな姿と時折見せた笑顔は、私達ドナーに言葉にならない「何か」を与えてくれました。
サプライズ「タブーに挑戦!」では、参加者の患者・ドナーの中に同年月に移植と提供した方を対面させ相手を見付ける。と、いうもの。エッー、財団で禁止になっている対面を!と、ビックリしましたが最初に参加者に対面を望まない方を募りました。お一人の患者さんは、知りたくないと拒まれましたが該当者ではなかったので続行されました。同年月の方が12名いました。各年月ごとに壇上に上がって対面。しかし同日の提供・移植者は、いませんでした。私のテーブルは、ドナーさんばかりの8人。落語家、大学教授、大学生、警察官、新潟から、山口、高知、東京、福岡と沢山の方が命をつなぐ手伝いをされたのだな…と再度、温かい気持ちに触れることが出来ました。
宴会の終盤に、8人の仲間がめぐり合える機会をくれた患者さんにエールを込めてクロスに寄せ書きをして連絡協議会に渡しました。
翌日は、早々に福島を後に北九州に戻りましたが、今回の参加で私のドナー登録に関する考えも少し変わりました。
登録説明委員になり、一人でも多くの方にドナーになって命を繋いで欲しいと思っていましたが、移植後の患者さんの闘いや家族の想いを生で聞いて今、思うこと…
先ず、病気の事を知って欲しい。闘う患者さん・家族の事を知って欲しい。骨髄移植を知って欲しい。日々を大切に過ごして欲しい。その後に迷いが無ければ愛という形で、登録してもらえればいいのかな…と。
平成22年8月末現在 ドナー登録数 366,824名
移植実施累計 12,102例
九州厚生年金病院 腫瘍セミナー「卵巣がんの新治療」に、参加して。
平成22年10月7日 吉武 昌子
福岡大学医学部産婦人科 宮本 新吾先生を招いて行われた今回の腫瘍セミナーには、いつもよりも多くの一般傾聴者の方が参加されていて、内容的には、医療従事者向けのお話でしたが、最新の婦人系がん治療の関心の高さの現われだと感じました。
新薬の治験に関する内部的な流れやコスト、リスク等のお話も聞けて先進国が知識・技術を共有して研究に取り組む事の大切さをお話いただけました。
私の職場も多くの女性スタッフが居ますが、皆さん検診や病気に関してかなりの関心を持っています。ここでもそうなのですが、情報社会でかなりの情報が錯乱する中でしっかりとした情報を軸に病気を知っていく事が大事だと先生もおっしゃっていました。
~催しのお知らせ~
※ 11月1日(月)~3日(水)産業医大学園祭「医生祭」
2日18時~19時 コンサート 合間に5分程、私の体験談をお話させて頂きます。
3日10時~ 登録説明会
※ 11月11日(木)18時~19時 九州厚生年金病院3階 講堂にて
緩和ケア学習会「せん妄・不眠・精神症状の治療」
講師 九州厚生年金病院 精神科医師(緩和ケア担当)
佐々木 浩二 先生
※ 12月1日(水) 18時~19時 九州厚生年金病院3階 講堂にて
腫瘍セミナー 「小児固形悪性腫瘍の現況(仮)
講師 九州大学大学院 医学研究院 小児外科学分野准教授
田尻 達郎 先生
日増しに秋を感じさせる風と夕焼け雲を目にするようになりましたね。皆さん寒暖差に風邪などをひかれていませんか?外出後の手洗い・うがいを忘れずに、インフルエンザの予防・対策をされて下さい。
10月は骨髄バンクドナー登録月間で、登録会が数多く企画されています。皆さんも出向いた先で目にする機会がありましたら覗かれてみて下さい。
また皆様からのこんな事を調べて!講演に行ってきて等が、ありましたら会の方にお知らせ下さい。時間とパワーのある限り、惜しみなく調べ出向く次第です!
次号にて、医生祭のご報告を予定しております…。
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