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2010年8月28日 (土)

垣添 忠生氏 講演会に行って来ました。

垣添 忠生氏 講演会に行って来ました。
平成22年8月1日 吉武 昌子
読売新聞に掲載された国立がんセンター名誉会長 垣添先生の「自宅で妻の最期を看取る」。
ご覧になられた方もいらっしゃるのでは、ないのでしょうか?
その垣添先生が福岡で講演されました。奥様のガンとの壮絶な闘いを、大切な思い出話と写真・
笑いを交えて語って下さいました。
~妻の病歴~
奥様は、若い頃に膠原病に罹り長い間、ステロイド治療を受けていたそうです。
その後、甲状腺がんで手術を2回、2006年3月の検査で右肺下に4mm~5mmの影が
見付かったそうです。小さ過ぎるため診断がつかず様子見。同年9月、影が6mmになり形も
変化。小細胞肺がんの診断がつきました。アムルビシン、シスプラチン等の抗がん剤治療にも、
弱音を吐かなかった奥様が唯一、強く願ったこと…「自宅で死にたい。」
~在宅医療~
年末年始を自宅で過ごしたいとの要望に、12月28日から在宅で過ごされたそうです。
最初は、派遣看護師をお願いしていたそうですが先生自身が、看護師さんに清拭の仕方を習い
看られたそうです。しかし4日後の18時15分、最後にしっかりと先生を見つめ息を引き取られ
ました。「在宅医療を望む患者さんを支えるネットワークが大切。」。先生は、語られました。
急変時に対応できるネットワーク。在宅医・介護士・看護師・病院の連携です。
幅広く地域も取り込んでの在宅での看取り。在宅医療のおおきな課題ですよね。
~私の再生の記録~
奥様を亡くされてからは、泣きくれて寂しさを仕事で紛らす日々で大好きなお酒も、美味しくなく
酔えなかったと語られてました。
部屋の片付けをしていて、奥様の洋服を見れば涙が出る…
聞いている私も目頭が熱くなる程、辛い時期を送られた先生ですが「前向きに何かをやる。」と、
決意して本の執筆、講演など活動されています。
医師・患者家族・患者会等の立場の思いも分かるからこそ、講演後の質疑応答もかなりの
時間を費やして答えて下さいました。
Q)がんにならない生活習慣は、ありますか?
A:喫煙・食事・感染症と要因は多々、ありますが二次・三次がん予防の為にも、禁煙を勧めます。
Q)がんセンターは、三大療法(手術・放射線・抗癌剤)しか行わないのか?
A:根拠のない療法(民間等)は、行えない。代替療法は、害が無いとは言い切れないので。
Q)がん難民相談所とは?
A:相談支援センターに相談員を三人配置しているが、十分な人数でない。
 個々の病院で対応出来る様にする事がひつようだと思う。
Q)認知症でがんを患った場合は、どの様に対応するべきか?
A:患者さんと周囲の状況を見極めながら治療していくことが、必要。
 認知からくる「痛みを痛いと感じない」等の状態もある。
Q)がん検診の受診率を上げ、効果を挙げるには?
A:10年前に国から地方に管轄が移行したことにより、がん検診対策に予算を割けない市町村が、
 全国的に相当数ある。財政難におかれている市政の開きが出てくるので、国に戻る事を願う。

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