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2005年5月14日 (土)

例会報告、特集記事等(がん免疫療法)

「がん免疫療法」例会報告

-患者、家族が医療者と普段着でがんを語る-

日時:20041127日(土)14:0016:30

場所:福岡県北九州市小倉北区木町2-12-34会場:西安寺

講師:ひわき医院 樋脇一久先生(北九州市戸畑区中本町11-2

主催:「北九州・行橋がんを語る会」

  師走前の暖かい午後、西安寺には今日の新聞で知ったという方など30人超の方々が見えられました。講師は現在北九州市では一つしかない、がん免疫療法のひわき医院樋脇一久先生です。

     要約

1.      がん治療には、外科手術、抗癌剤治療、放射線治療、等があるがこのたび、養子免疫療法という新しい療法ができた。体内のリンパ球の中にあるナチュラルキラー(NK)細胞を大量に増殖活性化させて、点滴で自己の体内に戻し、がん細胞をやっつける方法である。

2.      健康人でも、がん細胞は1日に5,000個程度発生しているが、自己の免疫力によって普通は除かれている。がん細胞は1立方センチの大きさでも約10億個存在するが、NK細胞は、それらがん細胞を見つけると徹底的に攻撃しかけるヤクザな一匹オオカミ。がんにとって天敵といえる。

3.      これまでも免疫療法といわれるものはあった。アガリクスなどの健康食品類、インターフェロンなどのサイトカイン療法、T細胞を頼りとしたT-LAK療法や、NK細胞をインターロイキン2で活性化するLAK療法などである。しかしNK細胞を大幅に増やすことは不可能とされてきた。今回、京都大学で世界で初めてNK細胞を1,000倍以上に増殖活性化することに成功した。NK細胞は、もともと自分のものだから、ほとんど副作用がない。健康な人や、がんの再発予防のために、元気なリンパ球を預かるリンパ球バンクという施設(民間会社)がある。使用する時期まで、冷凍、保管(保管期限20年)を行い、発病した場合に備える予防医学といえる。

4.      点滴開始から、1時間ほど後に、まず悪寒を感じ、極度の震えが2030分ほど続き、次に38度から42度の熱が出て、下がるまで約6時間ほど続く事が報告されている。これは、リンパ球が非常に活性化されていることから起こる現象で、免疫を活性化する種々のサイトカインが放出されるために生じるといわれている。

5.      養子免疫療法は、特許取得は大変むつかしい。京都大学を中心に平成15年より平成19年位までを目標にデータを収集中である。現在は厚生労働省より高度先進医療としての認可が下りていないので、医師法に基づく、実験治療として扱われている。

☆樋脇先生のお話しの前後に、原田光博さんによる悪性リンパ腫から生還された生々しい体験談もあり、がん治療の選択肢が増える最前線のお話しが聞けた。他に免疫力向上策として、赤ちゃんの胎盤の移植(エキス)は効果があり、免疫力が上がったかどうかの目安は、ご飯がおいしく、感謝していただけるかどうかである、とのお話しはがんに罹った者としてはむべなるかなと思った。大変有難うございました。   淡々と肩力抜く霜月尽 烏有   以上。 (文責 田中七四郎)

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