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2005年5月11日 (水)

例会報告、特集記事等(PETによるがん健診)

PETによるがん健診」例会報告

-患者、家族が医療者と普段着でがんを語る-

日時:2005226日(土)14:0016:30

場所:

福岡県北九州市小倉北区木町2-12-34

会場:西安寺

講師:財団法人西日本産業衛生会北九州PET健診センター

中島昌治先生(〒803-0812

北九州市小倉北区室町3-1-2

主催:「北九州・行橋がんを語る会」

  小雪舞う境内にはしだれ梅がいま盛りでした。お寒い中をわざわざ20名近くの方々がお見えになられました。講師は北九州PET健診センターの中島昌治先生です。

1.要約

     がん細胞は正常細胞の数倍から十数倍のブドウ糖を摂取する性質がある。

     PET検査はがんの性質に着目して、ブドウ糖に似た微量の放射線を放出するポジトロン薬剤(FDG)を体に注射し、FDGが体の中を移動して、身体のあらゆるところに集まる様子を、身体の外から「PET」装置で撮影する。

     がん細胞がFDGをとらえて放射線を放つので「PET」装置によりがんのある部位が特定できる。1cm以上のがん細胞であればほとんど判る。がんは悪性度が高いほどブドウ糖の消費量が多く、画像にも強く表れるので、がんの悪性度の診断にも効果がある。

     PET検査は万能ではなく、脳、胃、肝臓、腎臓、膀胱などのがんは発見しにくく、逆に甲状腺、肺、乳房、大腸、子宮、卵巣、食道などのがんは発見しやすい。

     FDGは身体に安全な薬品であり、寿命が短いので病院内の専用の施設で作られ、厳重な品質検査を経て、合格したFDGのみがPET検査に用いられる。PET検査では放射線被爆があるが、そのレベルは胃のX線検査と同程度(3.5mSv)である。

     PET検査は受付から結果説明まで約23時間ほどで完了するが、FDG投与前に4時間の絶食が必要。

     PET健診の料金は北九州PET健診センターの場合、基本コースの\84,000(税込)から、総合・宿泊コースの\157,500(税込)まで4コースある。外部からの病院の依頼検査の場合、保険診療として効く場合と聞かない場合があり、お気軽にお尋ね下さいとのこと。

2.質疑応答、考察など

     PET健診は、苦痛や副作用が無く、一度に全身のがん細胞を早期に発見できる最新の技術であることがよくわかった。

     料金がもっと安くなるとよい⇒割引制度もあるとのこと、個別にご相談を。

     PETのような検査技術の進歩は著しいものがあるが、対処技術の進展とのバランスに疑問⇒早期発見し過ぎて寝た子を起こし、切らずもがなとならないか。

     混合医療となった場合、PET健診についてはどのような扱いになるのか知りたい。

中島昌治先生大変有難うございました。

風寒しはや万作の植木市 烏有

(文責 田中七四郎)以上。

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